18世紀の中世、暗黒の時代に黒を基調とし、暗闇や死、恐怖や悪魔、オカルトな「狂気」「耽美的」「変質的」 を堪能できるゴシック映画をご紹介します。
出典http://reo-eiga.blog.jp/archives/2013-08.html
『ドラキュラ』1992年
古典「ドラキュラ」原作を忠実なスタイルで映画化した作品。ドラキュラ伯爵の”愛ゆえに神を裏切り闇に堕ちた”という悲しい愛のエピソードを中心に、荘厳で妖しく美しい世界観。石岡瑛子のデザインのルネサンス風繊細なレースのラフとストレートレースロングドレスの「死の花嫁衣装」は、ゴシック・ホラーにふさわしい妖艶さと陰影があり、上品で優雅さが抜群に素晴らしい。
『アダムス・ファミリー1&2』1991年、1993年
アニメ、ドラマで人気の『アダムス・ファミリー』のゴシックコメディー映画。ゴシック様式で描かれ、アダムス家 の内部をはじめ地下の大空間、墓地、舞踏会場等の美術がおしゃれ。母モーティシアの黒いストレートロングヘア、トランペットスリーブの胸元が大きく開いたマーメイドドレスが妖艶でセクシー。
出典http://madamegio.blogspot.com.tr/2013/10/desafio-lolita5-filmes-para-lolitas.html
『スリーピー・ホロー』1999年
18世紀の終わりのニューヨーク北部の町で語り継がれているハドソン川沿いの郊外の村で発生した連続首なし殺人事件「ヘッドレス・ホースマン(首なし騎士)」の都市伝説を元にした監督ティム・バートンの映画。ベルエポック時代の胸を前にヒップを後ろに突き出したような形のSカーブライン、大きなパフスリーブの砂時計型シルエットのデイ・ドレスがきれい。ジョーニー・ディップの真鍮、鉄、ゴーグル、ぜんまいばね等メカニックアイテムのスチームパンクも見どころ。18回もの首切りのシーンがあるので苦手な方はご注意。
出典http://eiga.com/news/20141127/19/
『フロム・ヘル』2001年
1888年のロンドンの貧民街を舞台に切り裂きジャックの残虐な娼婦連続殺人事件の映画。警部と赤
毛の娼婦が事件の解決に挑む。オカルト、神秘学、フリーメーソン、格差社会、差別、犯罪、パラノイアといった様々なキーワードを混ぜた圧倒的なかっこよさがあります。 ヴィクトリア朝末期の前が真直ぐ平らで後にふくらみのあるバッスルスタイルのドレス、羊の足を思わせるジゴ袖とブラウスのボディスがおしゃれ。日本でいう鹿鳴館の時代のファッション。惨殺映像が多いので、苦手な方はご注意。
出典http://archivovcine.blogspot.com.tr/2011/08/tarsem-singh-la-pintura-en-el-celuloide.html
『ザ・セル』2000年
最先端の技術を使って患者の精神世界へ入り込む治療を行っている心理学者が人形のような白さに異様な執着を持っている異常連続殺人犯の脳に入り込み、彼が拉致した女性の監禁場所を探り出すスタイリッシュな映像で描いたサイコ・サスペンス・ホラー。石岡瑛子デザインの衣装が素晴らしい。チョーカー、コルセットなど中世ゴシックと、オリエンタルなゴス、中世の拷問装置等、グロテスクで豪華絢爛。グロイ場面が苦手な方はご注意。
出典http://nor-madame.at.webry.info/200909/article_8.html
『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』1994年
アン・ライスの小説『夜明けのヴァンパイア』の映画 。200年生きた吸血鬼が語る半生を描く。18世紀末のニューオリンズから始まり吸血鬼に永遠を共に生きる伴侶に選ばれた青年の物語。200年分の服の歴史を見ることができる。下級市民の紳士服サンキュロットや宮廷服ジレやルダンゴトロココ様式の光沢のあるサテンやタフタ、パニエとコルセット、ヴァトープリーツ、パゴダスリーブのローブドレスやシュミーズドレスをまとった少女吸血鬼がかわいい。個人的には何度見ても飽きない中毒性のある素晴らしい作品。腐った死体やミイラ等苦手な方はご注意。
出典http://www.fastpic.jp/images.php?file=6188772146.jpg
『ブーリン家の姉妹』2008年
16世紀のイングランド国王ヘンリー8世の結婚、世継ぎ問題を背景に繰り広げられる歴史劇。バストが平で幾何学ラインのコルセットと腰枠で人工的に細い銅と太い腰のスペイン式ローブは厳格な美しさ。スカート部分はベルチュガダンで円錐型、ハンギングスリーブ、イギリス宮廷独自のモードでチューダー朝風のかぶりものが華やかさの中に厳粛さを秘めている。
出典http://movement.cc/wp/2011/06/13
『スウィーニー・トッド』1997年
19世紀中頃の様々なイギリスの怪奇小説に登場する架空の連続殺人者であり、悪役の理髪師トッドの猟奇人肉嗜食事件をティムバートンが映画化。トッドの愛人のパイ屋の女主人が死体を解体してその肉をミートパイに混ぜて焼き上げ、何も知らない客に売りさばく。喉を掻っ切る場面など苦手な方はご注意。ボーダー柄の水着がかわいい。黒を基調としたオカルトゴスのベルベットやレースのロングドレスにコルセット、燕尾服のようなスペンサースーツ、日傘など幻想的でおしゃれ。
Wunderwelt Libreはロリータ・ゴスロリ・ゴシックファッションに関する情報発信メディアです。BABY,THE STARS SHINE BRIGHT・ALICE and the PIRATES・Innocent Worldなど人気ブランドの新作紹介やコーディネートから最新のトレンドをチェックできます♪